「奇跡」という言葉をそう易々と使ってはいけないと思いつつも、店に戻り、1人山程の片付けを終えようやく帰ろうかという深夜2時、ポツポツ降り出した雨空を見上げ、やはり初年度の「奇跡の晴天」を思い出さずにはいられませんでした。
たった1日ずれていたらと思うと、今年もどこかにきっといるであろうイタリア料理の神様にそっと感謝を、と思いつつの帰路。
皆さん、本当にお疲れ様でした。
アマトリチャーナDAY 2018、 もう既にスタッフやご来場いただいた方々が次々とこの1日を振り返った投稿をしていただいておりますので、今更、班長から何か報告するまでもありません。
ご来場いただいた皆さんと、スタッフ全員の心からの笑顔の写真の数々を見ていただければ会場一丸、その達成感がお判りいただけますかと。
そもそも3年前の文字通りアマトリーチェを中心としたイタリア中部地震の復興支援、
そのために始めたこのアマトリチャーナDAYですが、その前後の数年間、イタリアでも我が国でも頻繁に起きる大規模な自然災害、、、
我々イタリア料理に携わる人間にとって心の故郷イタリアと、我が国日本でのこうした状況、、、
2つの祖国の想い、掲げていただく事となった今回のテーマ「共生 〜SIMBIOSI〜」。
このたった一言の短い言葉に込められた想いは、こうして今年も1つの形として成し遂げる事が出来たと信じています。
正直、班長としてここまでの準備は過去最大に過酷でした。
スタッフの数もその顔ぶれも、チャリティの内容も年々スケールアップして行く事と並行して自身の環境も大きく変わり、多岐に渡る業務を全て同時進行で推進していかなくてはならない状況下。 時に自身の力不足と不甲斐無さに心が折れそうな時もありましたが、それでもこうして最高の仲間達の支えと協力でこの素晴らしき1日を迎えられました。
池田主宰の投稿にもありましたが、この「共生」とはまさに我々スタッフと、多大なご支援を賜った関連機関、業者、そしてご来場の皆さんとの《輪》がその意味を具現化していたのではなかろうかと信じてなりません。
過去2年でもいつも感じてきた、復興支援をしている我々スタッフは、実は逆にこうしてこのチャリティに携わる全ての人達の手によって支えられているんだ、という実感です。
無論、スタッフ同士もまた然り、メンバーは皆、それぞれが負けず劣らずの日本のイタリア料理界を代表する至宝達です。 そんな面々がこの一日だけは肩書きや上下もなく、ひらすらチャリティに没頭し、それぞれをフォローしあいながら笑顔で汗をかく姿はまさに共にこの1日を生きた証でした。
初年度から一貫した考え方ですが、このチャリティは義援金の金額云々を問うものでは無い、としております。大切なのはこの活動の先にあるものです。
イタリア料理の素晴らしさを少しでも多くの人と共有し、遠回りでも延いてはそれが支援につながって行く事を目指して。 メンバー全員の意思です。
過去2年の活動も今回、アマトリーチェ市長いただいたからメッセージなどから、この活動が何か少しでも被災地に届いてくれていた事を心から誇りに思うと同時に、イタリア、日本両国のこれまでの災害で被災された方々が1日も早く日常を取り戻せるよう改めて願わずにはいられません。
おそらくもう間もなく正確な今年の義援金の収支結果が投稿されることとなりますが、それで満足する事は無く、すでにその先に向けての一歩があの1日が終わった時点から始まっています。
長くなりましたが、改めまして、アマトリチャーナDAY 2018 に多大なご支援いただいたイタリア大使館をはじめとする関係機関、各業者様、会場を毎年ご提供いただくななつのこ様、ご来場いただけた方々、そして我らが愛すべきスタッフとご家族。と、この1日の為に携わっていただけた全ての人々に心からの最大級の感謝の気持ちをお伝え致します。
本当にありがとうございました。
アマトリチャーナDAY 2018
実行委員 料理班長 小池 教之
☆直前の時間調整が困難であった為、まだご紹介しきれていない協賛企業様紹介も時間の許す限り続けていきます☆